人は体温が高いと汗をかいて熱を下げようとします。つまりは体温を下げれば汗が出づらくなると言えます。体温を下げる効果的な方法が動脈を冷やすということなのです。今回は効果的に動脈を冷やす方法をお伝えしたいと思います。
汗をかくメカニズム
人体のメカニズムとして"汗をかく"仕組みがあります。心拍数が上がり、体の体温が上昇したときに作用します。上がってしまった体温を冷まそうと汗が出るのです。
人の平均心拍数は60~70回と言われています。この心拍数が1分間に10回程度上がるにつれ、体温が0.5℃上昇します。
風邪などで寝ているだけなのに体温が高い時があります。これは運動などしていない状態でも心拍数が上がることで体温が上昇し、汗をかいているのです。
そこで顔汗を出さないためには心拍数を下げればよいのではないか?となります。しかし心拍数を下げるということはそうそう簡単には出来ません。それならば体温を下げることのほうが簡単に発汗を抑えることが出来ます。今回はこの目的を手軽に実行できる「動脈を冷やす」事をやっていこうと思います。
動脈を冷やすと何がいいの?
血液は心臓から動脈を通って全身に血液が行き渡り、また心臓にかえってきます。よって血液自体を冷やすと全身に冷えた血液が行き渡り、結果的に体温を下げる役割を果たしてくれるのです。
顔汗で悩んでいるなら動脈のここを冷やせ
動脈を冷やす事により体温を下げられる事がわかりました。では実際にどこの動脈を冷やしたら一番顔汗に効果的なのでしょうか。結論から言うと「首後ろ」と「手首」です。この2ヶ所がもっとも効果的な場所です。
首の後ろの動脈を冷やす
首の後ろには人間で最も太いと言われている頸動脈が走っています。頭に血を送る重要な動脈なので、頭や顔を直接冷やす事ができる動脈です。
クーラーや扇風機など外的な場合、局所だけを冷やすことは難しいです。しかし血液を冷やす事で内部からピンポイントで顔や頭を冷やす事が出来ます。顔汗対策としては頸動脈はベストオブ冷やし場所です。
手首の動脈を冷やす
手首を冷やすのが効果的な理由としては一番冷やしやすい場所だからです。
いくつか例をあげてみましょう。
・トイレなどで手を洗ったついでに蛇口から出ている水で手首を簡単に冷やす事が出来る
・PC作業中にキーボードを打つ手の位置を少しずらしただけでも冷やす事ができる
・ペットボトルを手首につけるだけでも体温を抑えられる
などなど、日常の中で自然と簡単に冷やすことができます。
さらに言えば、手首には陰郄(インゲキ)という汗を止めるツボがあります。冷やすことでこのツボも同時に刺激され、汗を止めるためには一石二鳥です。
その他に冷やすと効果的な場所
動脈を冷やす場所ではないですが、体の中で冷やすと体温が下がる場所のナンバーワンが脇の下です。
人の体の体温を測るときなどにも用いられる脇の下ですが、それはつまり"熱が籠る場所"だからです。脇の下は心臓にも近く、血管も通っているので汗を止めるためにも効率的な冷やしスポットです。
首、手首、脇の下をどうやって冷やす?
実際に色々試した方法の中で一番良い方法は冷えピタでした。
首や脇の下に冷えピタを貼っていた場合でも、洋服を着れば貼っている事が誰にも分からず安心できます。なにより汗をかいたとしてもはがれにくいのがベストですね。
冷えピタの持続時間は8時間程度です。仕事へ行く前に貼れば、仕事が終わるまでの時間はカバーできます。
熱を冷ますために開発されたシートですから、体温を下げる効果は絶大です。用途は違いますが顔汗を止めるのに活用してみてください。
顔汗をかきたくない日は脇の下に一枚づつ、首に一枚貼って出かけてみてください。きっといつもより顔汗をかきづらい体になっているはずです!
夏だと半袖やノースリーブ、首元が開いた服を着ると思います。その際は冷えピタ作戦だと貼っているのがバレてしまい少し恥ずかしいです。
そんなときはネッククールというロールオンタイプのボディ用ローションがあります。このネッククールを首の後ろなどに塗ると2種類のひんやり成分が働きます。厳密には血管を冷やしているわけではありませんが、ひんやり感が火照りをしずめてくれます。これならどんな服装でも平気なので、冷えピタが使用できない場合はこちらをおすすめです。