顔汗を止めるクリームの効果の程は？有効成分についてのまとめ

顔汗用のクリームって効果あるの？

顔汗に困って対策方法などを探しているとよく見かける商品がありませんか？そう顔汗対策用のジェルやクリームなどです。その中でも有名なものとして「サラフェプラス」「テサランフェイス」などがありますね。これらの商品は顔汗をとめる（制汗させる）ためのクリームとして開発され販売されています。
当然、私も興味を持ってこれらの商品を調べてみました。すると購入した方たちのレビューには
・実際に顔汗がでなくなった
・塗ることで今まで顔汗をかいていた場面でかかなくなった
といった、「買ってよかった！」というコメントがある一方で、
・顔汗がとまらない
・全然効かない
などの辛口コメントがあったりします。

これでは実際に商品を購入して試してみたいと思っても少し躊躇してしまいますよね。わたしも実際に疑心暗鬼でした。しかしちゃんと製品に含まれている成分などを調べてみると科学的に納得できるものでした。

というわけで、これらの顔汗対策用ジェルクリームはどのような商品で、何をもって顔汗に対してアプローチしているのかを記していきたいと思います。

顔汗対策用クリームに入っている成分

顔汗対策ジェルやクリームに入っている成分をみてみると「パラフェノールスルホン酸亜鉛」という成分が入っていることが表示されています。
フェノールスルホン酸亜鉛というものも見られますが言い方が以下のように違うだけで同じものです。
化粧品表示名称：フェノールスルホン酸亜鉛
医薬部外原料規格名称：パラフェノールスルホン酸亜鉛

このパラフェノールスルホン酸亜鉛は「発汗抑制作用となる“収れん作用”」の効果がある金属塩です。医薬部外品の主剤として配合可能な「発汗抑制剤、収れん剤」として多くの製品に使用されています。

収れん作用とは、タンパク質を変形させることにより組織や血管を縮める作用のことをいいます。
パラフェノールスルホン酸亜鉛だけでなく、収れん作用のある物質には止血や鎮痛、防腐などの効果があり、化粧品や医薬品として用いられたりします。
身近な例として柿などに含まれる「タンニン」にも収れん作用があります。渋柿などを口に入れたときに「渋い、苦い」と感じて口の中がしぼまるような経験をしたことがありませんか？それは口の中でタンニンによる収れん作用が働いているためだからです。

この収れん作用が具体的に顔汗にどのような効果があるのでしょうか？
顔にパラフェノールスルホン酸亜鉛が含まれた顔汗対策ジェルやクリームを塗った状態で、顔汗が出てきたとします。
するとパラフェノールスルホン酸亜鉛が汗腺（エクリン腺・アポクリン腺）からでた汗の中のタンパク質を凝固させ、発汗量を減少させようと収れん作用が働き、汗腺（汗の出口）を縮めて塞ごうとします。
顔汗対策用クリームはこのパラフェノールスルホン酸亜鉛の収れん作用の効果を持ってして「顔汗を抑える」「顔汗をとめる」としているのです。

この収れん作用には個人差が多分にあります。
先ほどの柿の収れん作用の話ですが、人によって渋柿の渋みを全然感じない人もいれば、すごく敏感に反応する人もいます。それと同じくパラフェノールスルホン酸亜鉛の収れん作用が良く反応する人もいればあまり反応しない人もいます。
当然、顔汗の出る量自体も人によって違います。少ない量でも困っている人もいれば、多い量でも気にしない人もいます。
それらの個人の結果の違いが「効果がある・ない」となってレビューでの評価が分かれてしまっているのではないでしょうか。

このパラフェノールスルホン酸亜鉛の効果は厚生労働省にも認められているので顔汗対策用ジェルやクリームに含まれています。効果そのものがなければ国からお墨付きはもらえません。とどのつまりは効き目はあるがその効果は人によって違うということになります。それはどんなお薬や化粧品などでも一緒ですよね。

顔汗対策ジェルやクリームを試すならこんな場合！

とりあえず、一時的に顔汗を止められればよい
日々の生活の中での体質改善はめんどくさい。
皮膚科に通って治療を受けるのはまだ早い気がする

といった方はまずは対策グッズの１つとして顔汗対策クリームを利用してみるというのも選択肢としてアリだと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか？顔汗クリームの類は全ての顔汗を完全に止める万能薬ではありません。しかし含まれる成分は科学的に裏付けされたものが使用されています。怪しいなぁ～と決めつけずに色々調べてみると、たいへんに納得のいくものでした。
この効能の効果は人によって効く、効かないがあるかもしれません。そこで実際に私も顔汗対策クリームを購入して試してみました。ご興味があればご覧ください。