ボトックス注射

顔汗を抑える・治す

顔汗をとめるボトックス注射とは?その治療法や費用、副作用のまとめ

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顔汗で悩んでいる方は最終的に「手術で顔汗を止めよう」という考えに行き着きます。
顔汗に効く手術は何か?その費用はどのくらいなのか?そして副作用はあるのか?これらの情報を調べてまとめてみました。顔汗を止める方法の1つとして視野に入れてみてください。
ちなみに現在の顔汗に用いられる手術は「ボトックス注射」という治療になります。

 

ボトックス注射とは

まずボトックスとは、ボツリヌス菌から抽出されるたんぱく質の一種「A型ボツリヌス毒素」のことです。この「A型ボツリヌス毒素」は神経伝達物質の「アセチルコリン」の伝わりを弱める働きがあります。
具体的に言うと筋肉を動かす神経の命令が弱まり、筋肉がリラックス状態になります。

ボツリヌス菌は食中毒を引き起こす細菌としても有名で、摂取しすぎると、呼吸筋などが麻痺を起こし、死に至る場合があります。
はちみつの中に含まれており、1歳未満の赤ちゃんにあげてしまい食中毒で亡くなったというニュースが話題になったりしました。

ボトックス注射は最初、神経系の医療として顔面チェックの斜視、眼瞼痙攣などに用いられました。
2002年にしわ取り治療としてFDA(米食品医薬品局)認可され、2009年にボトックス注射として「ボトックスビスタ」の製品名で厚生労働省から認可されました。

 

ボトックス注射でなぜ汗が止まるのか?

ボトックスは神経伝達物質のアセチルコリンの分泌を抑制する効果があります。このアセチルコリンをボトックスにより制御すると過剰な汗の成分をブロックできます。
ボトックス注射の効果
つまりは顔汗が出る箇所にボトックス注射をすると汗の抑制が出来るというわけです。

ボトックス注射の施術時間

「額だけ」、「頭と顔」と注射する箇所の多さによって変わりますが、15分~30分程度の時間で終了。

術後の痛みや日常生活は?

ボトックス注射は極細の特殊な針による施術なので、痛みはほぼなく、ボトックス注射をしたその日から通常の日常生活を送れます。

顔汗をとめるボトックス注射の効果時間は?

ボトックス注射は大体3カ月~6カ月の期間で効果が無くなります。
顔汗を気にする方は年2回程度の施術が必要になってきます。

ボトックス注射で顔汗を抑えたら他の部分の汗(ワキ、手など)が増える?

顔汗は体全体の汗の数%しかないので、顔汗をボトックス注射で止めたからといって他の部位の汗の量が増える事は稀です。

ボトックス注射の注意点

ボトックスは量を「単位」という単位で管理しています。そして3カ月間以内で「360単位を超えてはいけない」という規制があります。
顔だけでなく、ワキにも手足にもと色々な個所を同時に注射するには限られた量の中でしか利用できません。当然、少ない量だと効果が薄くなります。
どの部分に使用したいのかを十分に吟味しておくことが必要です。
「手足はこのクリニック。顔とワキはこのクリニック」と分けたとしてもボトックスの量が重要なので、かかりつけの医師と相談してください。

どのような人が利用しているのか

20代から50代までの方が多汗症でのボトックス注射をしているようです。やはり身だしなみとして顔汗を抑えるためにボトックス注射をする人が多いみたいですね。
この時代、汗は見た目にも臭いにも良い事がないとされていますので、気持ちは痛いほどわかります。

 

ボトックス注射の副作用は?

一般的に言われているのは以下の通りです。
・表情筋の動きが鈍くなるため固い表情になりがち
(きちんとした医師の施術により差あり)
・注射後の修正が困難
(一度注射してしまうと効果が無くなるまでは違うところへの打ちなおしが困難)
・シワが伸びる
(額にボトックス注射を注入すると額にあったシワが伸びます。これは+要素かもしれませんね。)

ただ副作用に関しては未熟な医師ではないかぎり、限りなく0に近いようです。これは施術をする前に病院や医師をよく精査する必要がありますね。

病院を選ぶ時の注意点

副作用以前に注意したいのが使用するボトックスの品質です。
厚生労働省認可ではない安価なボトックス注射もあり中国製や韓国製のものは安全面で問題になっています。
病院を選ぶ際は、厚生労働省で認可されている「ボトックスビスタ」を使用している病院での治療が好ましいです。

 

ボトックス注射費用

分かる範囲で全国のクリニックを比較してみました。
多汗症の顔汗を止めるボトックス注射の費用は「ボトックスビスタ」だと一瓶の量が50単位で、何単位使うかによって金額が変わります。

100単位で30,000円。
150単位で45,000円。
200単位で60,000円。
と、50単位で15,000円ほどかかります。

注射部分が額だと1回に150単位の使用で45,000円程度の費用が掛かります。
頭だと1回に200単位の使用で平均60,000円程度の費用が掛かるようです。

多汗症のボトックス注射は保険は適用にならないの?

クリニックによって違いがあり、保険適用の病院と、保険適外の病院があるようです。
お住まいの近くのクリニックのWebサイトを見るか、直接病院に相談するのがよいと思います。
保険適用になった場合、1割負担、2割負担、3割負担とあり、それぞれ上記の金額からの差額でボトックス注射を受けられます。

 

まとめ

即効性がかなりあり、顔汗を止めるのにはかなり有効な方法のボトックス注射です。
費用もそこそこかかるので、自分の顔汗の量と、私生活をよく考えて行ってください。
最終的には掛かりつけの医師や相談ができる病院などでよく話し合って決めてください。

※当記事はボトックス注射を推奨するものではありません。注射する際は自己判断、自己責任のうえで行ってくださいね。

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